ンゴロンゴロ農園見学のご紹介
OUR HISTORY
AFRICAN STORIESへの想い
私たちは2012年ケニアナッツの創業者である佐藤芳之氏と出会い、ルワンダでマカダミア農園と加工事業を開業しました。2023年現在、ルワンダの自社農園(約200ha)からマカダミアナッツの収穫が本格化し、事業も軌道に乗ってきました。そして同年、タンザニアのンゴロンゴロ自然保護区に隣接する1,760haの農園を引継ぎ、第2農園として新たな事業を開業しました。
私たちはアフリカでの農園を運営するうちに、事業を通じて、お客様を含め関わる全ての人々の、それぞれの物語(Stories)を紡ぎ、紹介していきたいと考えるようになりました。
- 農園運営、栽培・加工など様々なプロセスで、共に働いている従業員とその地域コミュニティ
- それらの商品を流通・販売して頂いている多くのビジネスパートナー様
- そして商品をご購入し、ご賞味頂く多くのお客様
地域も文化も生活も考え方も異なる環境にいる人々。
同じ一つの商品でも、その裏側には、画一化されないそれぞれの物語(Stories)があります。
そうした人々の生活や想いが、この一つの商品を介して繋がり、紡がれていきます。
この事業に関わる全ての方々の一つ一つの物語(Stories)を紡いで、多くの幸せ、ウェルビーイングを生みだしていきたいーー。
そうした想いから、私たちはこの事業を日々邁進しています。
タンザニア TANJA農園の歴史
続いて、この農園の歴史についてご紹介したいと思います。1885年、ドイツは、現在のタンザニア連邦共和国の大陸部(タンガニーカ)、ルワンダ及びブルンジを「ドイツ領東アフリカ」として植民地化しました。タンザニアでの輸出向けのコーヒー生産は、このドイツ植民地時代に本格的に始まりました。
第1次世界大戦(1914~1918)時には、タンガニーカにおいても現在のケニアに駐留していた英国軍とドイツ軍の駐留軍との間で戦闘が行われました。最終的には本国ドイツが破れ、パリ講和条約(1919)を経てタンガニーカは英国の委任統治領となりました。
1920年代、ドイツ本国はハイパーインフレーションを伴う不景気であったことを受け、多くのドイツ系入植者がタンザニアに残りました。我々の農園があるオルディアニにおいても、この時期に60世帯ほどのドイツ系入植者がコーヒー農園の開拓を本格的に始めたといわれています(写真1)。
当時のこの地域は、拠点の街アル―シャ(現在はアル―シャ州の州都)から車で丸一日かかる距離にあり、現地の人がほとんど住んでいない自然の杜が残る地域だったそうです。
開拓者たちは、手作業で水路を掘り、山間部の水源を引きコーヒーの木を植えていったのです。現在のオルディアニ村には、入植者が集まるコミュニティーホール、映画館、バーまであったようです(写真2, 3)。第2次世界大戦時(1939~1945)には、この地域のドイツ人の男性は収容所に送られましたが、女性と子供が農園を維持したといわれています。
第2次世界大戦後、アフリカ大陸において植民地支配からの独立の機運が高まり、1961年にタンガニーカは英国から独立しました(その後、ザンジバルと連合しタンザニア連邦共和国となりました)。その後、様々な変遷を経て、このンゴロンゴロ地域には約20の大規模農園が存続しています。各農園は、新たな世代に引き継がれ、良質なコーヒーの一大産地として大いに注目される地域の一つとなっています。このような100年を超える深い歴史を持つこの地で、約1,760haという広大な農園を運営できることは、非常に稀有なことであり、名誉なことだと感じ入っています。100年以上も紡がれてきたこの地域への多くの人々の想いを我々が引継ぎ、そして我々もまたその次の時代への物語(Stories)を紡いでゆきます。
Vision/Mission/Value
私たちは、科学的な根拠や技術的な実績に基づいて、製品やサービスを提供します。
職人として自分達の仕事に誇りを持ち、大地に優しく、環境や社会に配慮しながら、
最高の品質を追求し、人々や組織に「信頼」/信用を寄せ、地域の発展に貢献します。
私たちは、製品やサービスの生産から消費までの全ての加工において、
ステークホルダーにポジティブな影響を与える笑顔のコミュニケーションや
つながりを感じることで、強い信頼や共感をもった「絆」/協力関係を築くことを重視しています。
私たちは、夢や目標を実現するために、困難や不安に立ち向かい、新しい試みに「挑戦」します。
ワクワクするような体験ができる価値を提供することで、
感動や学びの機会を創出し、社会や世界を成長させることを目指します。
地域コミュニティの創出に向けた Smart Village Project
私たちの農園では2023年現在、定期雇用者296名、季節労働者300名が働いています。今後さらなる拡大により計1,000名近い雇用が想定されています。これは近隣の村の大人の過半数近くを雇用することになり、地域と一体になったコミュニティ育成が極めて重要になります。
さらに、近年、地球保護の観点により温暖化ガス削減がより重要になっております。よって我々は完全なカーボンニュートラルのプロジェクトによって、持続的なウェルビーイングを醸成し、コミュニティ育成していくことを「Smart Village Project」と呼び、推進していきます。